この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
やっと、逢えた
第6章 吸血鬼
「先生のお話は、判りました」


彼女は俺を真っ直ぐ見つめて、キッパリとした表情で言った。


「私も…お会いしたあの雨の日から、
ずっと気になっていました。
でも、再会出来るなんてことはないと思ってました。
だから…。
運命ってやつを確かめてみたいです」


「えっ?」


「それで、死んじゃっても構いません。
だって、ヒトはいつかは死んじゃうし、
もしかしたら、私が本当の意味で誰かのお役に立てるなら、
幸いなことだと思います。
家族も居なくて、
誰かと接することもなくただ生きてるだけだったから」


そういうと、彼女は俺の隣に座って、
俺の手にそっと自分の手を重ねた。


「気絶はしない感じですけど、
心地良く眠たくなる気配はしてます。
まずは、手を握るところから、始めてみても良いですか?」


俺は恐る恐る彼女の指を絡めるようにすると、
彼女はそっと俺に寄りかかるように身体を預ける。


心臓の鼓動が強く、速く波打つのを感じる。
血管という血管に、血液が流れていく。


手のひら越しに、彼女から何かが流れ込んでくる。


と同時に、俺からも何かが彼女へと流れ込むような感じがした。
/72ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ