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第2章 第1章 いじめ

放課後、俯きながら帰り道を歩く佐伯に、魔の手が忍び寄る。

「トロトロ歩いてんじゃねぇ邪魔なんだよ」

真城が後ろから背中に蹴りを入れ、佐伯は前方に倒れてしまう。
それを取り巻きがケラケラ笑いながら見ている。

「クリティカルヒットしたじゃねぇか早苗」

中にはヤンキー男たちもいる。
倒れたままの佐伯の横になにか転がってるのを真城が見つける。

「なにこれぇ？」

拾い上げると、佐伯が形相を変えて急いで立ち上がった。
泣きそうになりながら真城に掴みかかる。