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第1章 私について

髪は金髪、肩甲骨まであります
今日の服装は、ピッタリしたブルーの薄手のカラダのラインを出したニットに、
裾の広がりがなければスパッツに見えるような薄手でストレッチの効いたホワイトのパンツ
足元は6センチのショートブーツで、175センチになっています

その中は、ブルーのシンプルなハーフカップのブラと、同色のTバックの飾り気のないショーツ

その中は、無駄は無いけど筋肉はある細い体で、胸はCカップ、週に2回のジム通いと日課のヨガで、ウエストは細く、腹筋はうっすら割れ、ヒップは引き締めて、全身脱毛しています

ブルーのマスクをしているので、顔は見えませんが、素顔は今年のCM女王になった離島出身の女優に似ていると言われます
滅多に笑顔は見せません

年齢は28歳
私が大学生だった8年前に母が、その翌年には父が、ともに癌で他界し、兄弟はいないし、父母ともに一人っ子だったため、つきあいのある親戚もいない、気軽で孤独な日々です

おそらく癌家系というのは避けられない事実のようで、よって私は、生きている間は、最大限、自分らしく生き、自分の欲するままに生きることに決めました

いわゆる普通に結婚して子育てする人生を送ろうとすると、残された者の悲しみに向かって生きるようで、この方針は両親を看取る中で、自然に生まれた悟りのようなものです

成人して両親を亡くしたため、資産家の一人娘だった母が引き継いだマンション1棟分の家賃収入と、莫大な相続税を払っても十分な残高が残った遺産を相続し、申し訳ないくらいの悠々自適の日々を送っています