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心の中のガラスは砕けて散った
第10章 奈緒
静かなリビングに ビデオデッキから吐き出される
テープの音が大きく響いた、その音に悠希は我に
何処か違う世界を見せられ 魅入り 拒絶する心
リビングの部屋の中 大きなガラスに
映る自分の姿、見つめて来る社長の視線 奈緒の
痴態を映したテレビの画面が 目の中頭の中に
はっきりと入って来る、

ーー ふっ !! ーー

大きな息を吐き出して社長を見る
頷く大柄な男の姿、

・・・ かなわない ・・・

自分より遙かに大きな物が奈緒を犯し その体の下で
身悶え 喘ぎ 快感に高い声を上げ、何度も何度も
意識を飛ばし 縋りつく姿、体の中社長の精を浴び
はにかんだ顔で見上げ、唇を貪る様に合わせ舌を
絡ませ、手を足を社長に絡ませる白い裸体

・・・ かなわない ・・・

打ちのめされたまま 社長の視線を受け止めた

「 来週 また 」

悠希は頷き、打ちのめされたまま 自宅へ
タクシーが茶色の壁に覆われたマンションの前に
3階のボタンを押した悠希は、両の手で顔を叩き
頬を上下に動かし、昇って行くエレベーターの
ガラスに映る自分の顏に 笑顔を作って行く

「 ただいま・・・ 」
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