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コンビニバイトの男の子
第6章 一夜
今日一日でフェラチオへの抵抗が無くなったようで、丹念に口で奉仕をしていた。
『もういいですから。・・・あぁ、気持ちいい』
悠希も萩子のフェラチオに身を任せ、頭に手をおいて撫で回し始める。
(くそっ、気持ちよさそうにフェラしてもらって!)
また嫉妬の気持ちが湧き上がるとともに、男根を握る手の動きも速度を増してきた。
『あああっ!出ますっ!!』
悠希の絶頂の声に誘発されたように、貴之も一気に上り詰めた。
「逝くっ!!」
白濁が少なく、水のような液体がだらだらと握った手に流れ落ちる。連続して自慰をするのは初めてだった。
「もういい歳したおっさんが、何してるんだか」
自虐的に嗤いながら、ティッシュで拭き取る。
サブモニターを見ると、ふたりがベッドに横になっているところだった。メインモニターにはふたりの頭が映り込んでいる。唇を求め合いながら、そのうち動きが止まった。ふたつの寝息が聞こえ始めて、ようやく眠りに落ちたようだった。
以前であれば、仲睦まじい姿を目の当たりにして強烈な嫉妬が湧き、悠希に激しい憎悪を向けるところだが、何度も見ているうちに感情をコントロールできるようになっている。
(さすがに一旦寝よう。続きは、起きてからに)
パソコンをシャットダウンすると書斎を出て、寝室にそっと入った。明け方なので気配を感じて萩子が起きるかと思ったが、その気配は無い。よほど深く眠っているのだろうと思った。
(帰宅の2時間前まで、ほとんど寝ずにセックスしていたんだから、疲れてるよな)
フローリングを慎重に歩いて、窓側の自分のベッドに腰掛ける。
(昨日の今頃、ふたりはこのベッドで寝てたんだよな。抱き合うようにして・・・)
当然であるが、きれいなシーツにその痕跡は微塵もなかった。
色々な感情が渦巻いたが、睡魔には勝てず、やがて貴之も深い眠りに落ちていった。
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