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女旅芸人衆の淫ら旅
第1章 第一章 医は妊術なり
「ほら、お役人さまが呼んでおられるんですよ、さっさと行きなさい」一座の頭(かしら)である年増のおなごがモタモタする良案の背中をパンっと叩いた。
ハッっと我にかえった良案は「では、失礼します」と前に進み出た。
「剣術の稽古で木刀を左手に当てられてしまい、痛みがなかなか引かんのだ」
役人の侍は、そう言って着物の袖を捲って左手を良案に診察してくれとねだった。
「失礼します」
役人の侍の左手に手を当てて、腫れの具合を確認する。
「ここ、痛みますか?」
親指でクイッと押し込むと、役人の侍は飛び上がるほどに激痛を申し出た。
「完全に折れてはいませんが、どうやらヒビが入っているみたいですね」
お瞭さん、添え木になるものはありませんか?と彼女に問うと「物差しでいいわよね?」と行李(こうり)から五寸(15センチ)ほどの物差しを取り出した。

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