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女旅芸人衆の淫ら旅
第3章 延岡へ

「私はね、医者である前に男なのだよ
こんなにも美しいおなごに囲まれていながら手を出せないのは地獄の苦しみなんです」

「うふふ…そのうち、いい思いもできるだろうさ
今はしっかりと精を溜めておきなよ」

その意味深な口振りから
次の興業場所に落ち着いたらお絹が求めてくれるのであろうと
今すぐにでもお絹に抱きつきたいのを良案はグッと我慢した。

和尚に境内を貸してくれたお礼を申し述べると
「残念だねえ…もっとゆっくりすればいいのにさ…
そうだ、なんなら食いぶちを減らすためにも、お瞭という女をここに置いていってもいいんだよ」と
お瞭を自分の慰めものにしようと企んで、名残惜しそうにお瞭を置いていけとねだった。

「ダメですよ和尚さま
良案さんは医者で、これから先、看護が必要な患者に出会うかもしれないじゃないか、その時、お瞭がいないと良案さんも心置きなく治療が出来ないってもんだよ」

お瞭を差し出したのは
あくまでもこの地で興業させてもらうための賃金代わりだったのさと、あっさりと和尚がねだるのを断った。

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