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第1章 プロローグ

彼に腹ばいにさせられ、お尻を突き出され、恋人が大好きな淫らな格好にさせられてしまう。

「ンンッ…！」とものすごい勢いで挿ってくる彼の本能に、彩芽は体が大きく跳ねてしまう。

欲深い女の坩堝（るつぼ）に男の欲が勢いよく刺さってくる。男の駆り立てられる想いに激しく突き動かされた。

「ンッ…ァゥッ…ァン…ァン…」
女は徐々に増していく恍惚に声を抑えられなかった。

彼にひたすら突き上げられている最中、彩芽はイヤな予感がした。彼女のバッグの中で、スマホがブルブルと震えている気がしたからだ。こんな夜更けの電話、いい知らせな訳がなかった。来るべき時がきたことを理解し、彩芽は彼に淫らな姿を晒しつつ、シーツの上に涙を流していた。