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私の秘め事
第1章 1

私は看護学生時代からつけている日記を今遡っている、学校に入って実習が始まっていじめられる日々だったからストレス解消法としてつけた日から始まっている。短く一文の日もあれば長文で2ページ目に続く日もあって情緒不安定だったんだと改めて思い知る、私には仲のいい友人も居なければ信頼出来る両親もいなかったから他の子よりストレスを上手く発散できなかったのだろう。でも今は違うと思いたい、なぜなら恋人と新しい地で生活を送ることが決まっているからだ。私は日記をパタンと閉じるとスーツケースにしまい込んだ、パンパンのスーツケースには服や下着、本などが入っている。恋人のジョーンは国際郵送でアメリカに荷物を送ることを提案したが雪はそれを拒んだ、なぜなら郵送する程の荷物は元々なく荷物になりそうな家具や食器、卒業アルバムなんかは日本を出る時に捨ててしまい新しい気持ちでアメリカで新しく買い揃えたかったからだ、なので特段大きいスーツケースにパンパンになるまで必要最低限のものを詰め込んでいたのだった。昼過ぎにジョーンのお手伝いさんと待ち合わせだった雪は日本ではあまり見ることの無い大きなスーツケースを引きずって雨上がりの外に出た、雪が住んでいたアパートはもうすぐ取り壊されるのではないかってほど木造でボロボロ、大家さんに直接家賃を払うタイプの今ではほとんど見ることの無いアパートに住んでいたため引越しの際の手続きもほとんどなく家の鍵もポストに入れて置いてくれという大家さんの指示に従うだけたっだので引越しをした事の無い雪も気が楽だった。空港へはジョーンが用意してくれたお手伝いさんがアパートの前まで車で迎えに来てくれたため方向音痴で空港になんか行ったこともない雪でも空港につけた、なんなら搭乗手続きもやってくれて最後雪が搭乗ゲートに入る所まで見送ってくれるくらいには至れり尽くせりだったのでなんの問題もなくアメリカに旅立つことが出来たのだ。途中一度乗り換えはあったものの、そこでもジョーンの使いが雪を案内したため支障はなく雪はアメリカに着いたのだった。ジョーンとは1ヶ月ぶりだったこともあってか2人は人目もはばからず熱いキスを交わした。
「ジョーンすごく会いたかった!元気にしてた、ちゃんと寝れてる?」
「僕もすごく会いたかったよ」
その後他愛もない会話を楽しんだ私たちはいかにも高そうな車で自宅へと向かった。
「ジョーンすごく会いたかった!元気にしてた、ちゃんと寝れてる?」
「僕もすごく会いたかったよ」
その後他愛もない会話を楽しんだ私たちはいかにも高そうな車で自宅へと向かった。

