この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
悪いオンナ…2
第1章 【美大生の僕は魅力溢れる彼女に心奪われて…】

ドアを閉めてタオルを手渡す
濡れた髪がより一層色気を増してくる
「ごめん、気が乗らなくて……ずっとポージングしてもらうのも悪いし、もうモデルの件はナシという方向でも構わないから…っ」
今日一日ずっと考えてた言葉だったのに
いとも簡単にキスで言えなくするんだ
「ガク、嘘ついてる」って見透かして僕をまた縛り付ける
「嘘じゃ…ない」なんて信じてもらえるはずもなく
両手を握られ「本当の事言って」と離してもらえない
本当の事言ったら……嫌われる
こんな感情、僕は知らない
優しい声で「全部受け止めるから」って諭さないで
服が透けてキャミソール越しのブラジャーが見えてる
ズルいよ、僕だけ、醜い……
「………セックスしたい」
嫌われても幻滅されてももう無理、限界………
モデルしてもらってる時もずっとシたくて堪らなかった
でも自分から言ってしまえばキミが居なくなる気がして言えなかった
童貞卒業したばっかだから盛ってるって思われるのも嫌だった
陰キャの僕からしたら余計に気持ち悪がられる
顔を包まれて、恐る恐る目を合わせると
「やっと言ってくれた」って目を潤わせてキス……
泣きたいのはこっちなのに
「ガクが我慢出来なくなるの待ってた」
「そんな……僕から言えないよ」
「んふふ、何で?」
「嫌われたくないから……」
「ねぇ、私もちょっと限界来てた」
「え…?本当に?」
「うん、アトリエ以外じゃ、ガク素っ気ないし」
「違っ……自分から話しかけられないコミュ障だって知ってるだろ」
「今日のキャンセルが精一杯の意思表示だったの?」
「んんっ……」
「可愛いね、もう我慢しなくて良いよ、デッサンしながら勃起してたのも知ってるし」
「えぇっ!?」

