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夜に咲く名前のない恋人達
第7章 モニターに映るルカと姫
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姫はルカの目の前で、ゆっくりとバスローブの胸元を開く。
「ねぇ、ルカ……男ってこういうの好きでしょ~?」
悪戯っぽく微笑みながら、柔らかい胸の膨らみがちらっと覗き、すぐにバスローブで隠す。
「ほら、あれ。んーと。……チラリズムってやつ」
言葉とともに、今度は体を横に向ける姫。
大胆に秘部が見え隠れするほど、バスローブの裾を開かせ、太腿の白い肌を露にさせた。
その瞬間、ルカの瞳がほんのわずかに動いた気がした。
「見えちゃったかな……?ルカに姫の体を見せるの恥ずかしいな……」
恥ずかしがっている姫の声は甘く、どこまでも計算され尽くしたもの。
ステージ上で姫がファンに見せる『可愛い』の象徴の姿そのものだった。
「んー?ルカのおちんちん反応しないなぁ……姫こんなに可愛いのに~」
くすっと笑い、バスローブを脱ぎ捨てる。
「司が言ってたんだよね~。ルカはさ、自分で動くよりも、女の子にしてもらう方が好きだって」
全裸になった姫は、さらっと髪をかきあげ、ルカの膝の上に跨る。
そのまま無反応なルカの顔を覗き込んで、つまらなそうに唇を尖らせた。
「ほんとに何も言わないの~?」
拗ねるように呟くと、ゆっくりとルカの首に腕を回した。
姫のキスが、ルカの唇に落ちていく。
ちゅっ……ちゅっ……ぴちゅっ……
甘く湿った水音が、静かな空間に響き始めた。
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