この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】





とっくに終電なんてないし、もし帰って来なければどうしてたんだろう
怒りながらも私を見てホッとしてる



「ごめんなさい……」



素直に謝ると
そんな顔させたいわけじゃない…って抱き締める



「さっきの人が彼氏?年上だよな?俺、出てったけど大丈夫かなって今さらもう遅いけど、こっちこそ何も考えなしでごめん」


「大丈夫……」



勘違いしたままだけど説明する気力すらなかった
黒崎さんを彼氏だと思わせてても別にどうって事はない
その日は大智に添い寝されて眠りについた



後日、明島さんから連絡が来た
身体を気遣ってくださった
黒崎さんを挟まずに直接伝えてくれて嬉しい
きっと黒崎さんが仕向けてくれたんだろうけど
明島さんがオロオロしているのは貴重でした



「俺はまた、一華を抱いて良いのか?」



え…?自分の耳を疑った
これ……明島さんが言ってくれてるんだよね…?
どうしよう、嬉し過ぎる……



「あぁ、クソ、電話じゃ顔が見れなくてもどかしいな……お前が今どんな顔してるのか、わかりゃしねぇ……やっぱり会いに行くべきだな」


「大丈夫です、私は……身体も何処も悪くないですし、そんな気にしないでください、また、私も会いたいです」



今、顔を見てしまうとまた泣いたりしたら困らせちゃうから
もう少し時間が経ったらいつものように会えるんじゃないかって……



「黒崎には部屋番号教えたのか?」


「え……教えて、ません」


「俺には?俺には一華の部屋番号教えてくれる?」


「クスッ……来ないくせに、教えません」


「今、マンションの下に居るとしても?」


「え……?」



まさか、と思いつつベランダに出てみた
同じようにスマホを耳に当てている姿が目に入る



「どうして…?」






/510ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ