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続・疼く…
第13章 見つめ直す旅
今日、主邸の男一名、女四名が、それぞれの主の所へ戻された。

内、女二名は主の親友の会長のもとへ預けられた。


主邸には、葵さんを含む、男四名と真紀さん、通いの私が残った。


主が、何故 あの五名を手放したか、

「自信喪失」の何物でも無かったということを、私は、旅先で聞いたのだった。


……………………………


主との旅行は、歳も押し迫った12月の半ばからに決まった。


私は、真紀と買い物に出掛け、なるべく、主が好みそうな物を揃えた。


『旅行に出る前に、御主人様と逢っておかなくていいの?』


『逢わない方がいいと思うの。ありがとう、真紀さん。でも、自分でもよくわからないけど、出る日に、初めてコンビニで逢った日のように、普通にしていたいの…』


『ごめんなさいね、私には、麻以さんの気持ちがうまく理解してあげられない…でも、あなたが、一度、気持ちをリセットして、主と始めたいのだろうというくらいはわかる。ただ、無理は無しよ。』


『ありがとう、真紀さん』




私は、自分の中にある不安に潰されないためにも、愛情も主従関係も封印した。



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