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続・疼く…
第13章 見つめ直す旅
『寒い…』
『東京とは、ずいぶん違う…寒いね、麻以』
『ええ…』
雪がチラチラと舞っている。心が洗われるような白い雪…
この寒い中で、私は 何故か、温かいものを感じていた。
……………………………
老舗旅館の離れに入った。
『御主人様、本来なら、先ずはお風呂なのでしょうが…、少し、お話をしませんか?』
わざと目線を避け、お茶を入れながら、主に言った。心臓が飛び出しそうなほどの緊張だった。
『麻以、申し訳なかった!』
突然、主が頭を下げた!
『やめてください!どうか、頭をあげて!』
主は、麻以が自分のもとを、あのような形で去って行ったのは、すべて、自分の身勝手な買い被りだった、と話した。
主として失格だと。
失格の主が、奴隷を持ってはいけない、預かった奴隷は戻し、自分を慕い来た娘達も、人に預けたと。
麻以にあのようなことをしたのも、自分のエゴと、買い被ったプライドだったと。
そして…
『麻以、僕は麻以を愛し続けたいんだ!』
と、言った。
麻以は、とても困惑した…
そして、今言える、精一杯の言葉を口にした。
『ありがとうございます。でも、まだ、私には決心がつきません。少し、お時間をください』
主が、ぽつんと言った。
麻以を殺してしまいそうだったんだものな……
『東京とは、ずいぶん違う…寒いね、麻以』
『ええ…』
雪がチラチラと舞っている。心が洗われるような白い雪…
この寒い中で、私は 何故か、温かいものを感じていた。
……………………………
老舗旅館の離れに入った。
『御主人様、本来なら、先ずはお風呂なのでしょうが…、少し、お話をしませんか?』
わざと目線を避け、お茶を入れながら、主に言った。心臓が飛び出しそうなほどの緊張だった。
『麻以、申し訳なかった!』
突然、主が頭を下げた!
『やめてください!どうか、頭をあげて!』
主は、麻以が自分のもとを、あのような形で去って行ったのは、すべて、自分の身勝手な買い被りだった、と話した。
主として失格だと。
失格の主が、奴隷を持ってはいけない、預かった奴隷は戻し、自分を慕い来た娘達も、人に預けたと。
麻以にあのようなことをしたのも、自分のエゴと、買い被ったプライドだったと。
そして…
『麻以、僕は麻以を愛し続けたいんだ!』
と、言った。
麻以は、とても困惑した…
そして、今言える、精一杯の言葉を口にした。
『ありがとうございます。でも、まだ、私には決心がつきません。少し、お時間をください』
主が、ぽつんと言った。
麻以を殺してしまいそうだったんだものな……