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第7章 もう…逢わない…

有給休暇は取れた！9日間だけど、ずーっと一緒にいられる。

楽しもうね

はい、御主人様

『うふ。嬉しい』


……………………………


今日も ｢鬼｣のような仕事の山。

自分へのご褒美のために、助けてくれる あっこのために 頑張らねば！！


『車のエアコン、効いてる？暑くない？』


『フル。太陽頑張りすぎ。』


化粧直しも、効果なく流れる、落ちる。


あと1件でご飯！『さ、行くよ』


……………………………


昼休み

久しぶりに、昭和の匂いのする喫茶店。


『ねぇ、彼氏に連絡した？』

『うん！金曜日の夜、新幹線で行く。』

『どんな人？いくつ？』

『穏やかな紳士、ある企業の取締役で40代半ば』

『凄いじゃん！玉の輿ぃ(^_-)-☆』


ずーっと、あっこの質問責め。まあ、私も御主人様のこと話せるの ちょっと嬉しい！


『結婚するんでしょ？寿退社かぁ…重役婦人かぁ…いいなあ。』


｢結婚｣ 考えてなかった。

そうか、もう、｢まだしないの？｣と 言われる年齢。アラサー。


『あっこは？』

『共稼ぎになるね。玉の輿は夢のまた夢…』

大学の時 知り合った彼は同い年。彼女はもう8年も付き合っている。半同棲。
いつも一緒、羨ましいな…


『さ、行こ。あと2件！』



決まったプログラムの毎日…もう少しだ、ガンバ。