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続・疼く…
第1章 第1幕 再会
急に 胸がバクバクしだした。あと数時間で 御主人様に逢えるのだ。バクバクは当然、
御主人様ぁ、長かったよぉ(泣)


……………………………


しっかり 紫外線対策、私の今日のファッション。


……………………………


見覚えのあるハイヤーと男性。

こちらに気づくと 正しい姿勢?で お辞儀をしている。

あの、私の世話をしてくれた助手の方。

私も、きちんとお辞儀した。


一緒にエレベーターに乗り、御主人様の居る最上階へ。
(私のドキドキ、聞こえません?助手の方を見た。聞こえるわけないよね)


『いらっしゃいませ。ご案内致します』


サマースーツの御主人様が こちらを見て微笑んでいる、走り出したいけど、我慢、我慢。
(隣で助手さんが笑ってたらしいけど、そんなの知らないもん)


『元気そうで何より』御主人様が頭を撫でた。ゾクッとして、目がトロン、身体に懐かしいさざ波が立った。

『葵君、ハイヤードライバー兼、麻以の世話係』

御主人様が紹介してくれた。

今夜は三人でディナー。素敵な男性に囲まれてる私を 周りはどう見てるんだろう。(なんか優越感)


この二ヶ月余りのことを いろいろ話しながら ディナーを楽しんだ。

炭焼きのアイスコーヒーを飲み終えると

『行こうか』と 御主人様。
『はい』と答え、
『葵さんがいません』

『彼はドライバーだからね、一足先に降りて、待機してるよ(笑)』


そっかぁ…


……………………………


車中。

『ここから、主と愛奴ね。でも、甘えてて構わないよ』

煙草に火を点け、麻以の肩を抱いた。

この感覚 この匂い
麻以は幸せに包まれた。
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