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亜美の鎖 -快楽地獄-
第7章 消えた跡

あれから2日が経った。

亜美は湯船に浸かり、温かいお湯に体を沈めていた。
手首に目をやると、縄痕はすっかり消えていた。

彼女は無意識にその部分を擦った。
かつて赤く残っていた跡は、もう触れても何の感触も残さない。

そのことが、なんだか切なく、悲しかった。

「赤くなってるけど、内出血はしてないから少ししたら消えるよ」
ナオの優しい声が脳裏に響き、彼女の胸を締め付けた。

縄跡がなくなってもお湯の中で、記憶が鮮やかに蘇った。
敏感だったあの感覚が体に甦る。

「ひゃぅっ…っ、んぁぁ…っ」

掠れた喘ぎが自然と頭をよぎり、彼女の手が湯の中で小さく震えた。

「ナオさん…っ」

小さく呟きながら、目を閉じた。

あの冷たい視線、淡々とした声、そして一瞬の優しさ。

「今回はこれで終わりだ」

ドアが閉まる「ガチャン」という音が、再び彼女の心を揺さぶった。
あれからナオからの連絡はなく、彼女の中で寂しさが膨らんでいた。

湯船から上がり、タオルで体を拭きながら、彼女はスマホを手に持った。


ナオに連絡したい。


その想いが頭をよぎるたび、躊躇が胸を締め付けた。

「赤って言ったら関係も終わりだって」

彼の冷たい言葉が耳に残り、彼女を臆病にさせた。

「私が連絡しても…っ、迷惑じゃないかな…っ」

自問が頭を巡り、指が止まった。

だが、体の奥が疼いた。
あの快感、あの時間が忘れられず、彼女を突き動かした。

「やっぱり…っ、会いたい…っ」

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