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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第21章 ヌードモデルの選択

9月も後半だが残暑が厳しい。ジャケットを手に持って施設に入る。
先月梨果が裸体を晒した教室。あれ以来なので記憶が蘇る。
「こんにちは。」
教室に入り梨果の父親である講師に挨拶をした。
「やぁ、久し振りだね。」
「ちょっと仕事の関係で……」
「そうでしたか。まぁ好きな場所に用意して。今日は胸像画です。」
教室中央に用意されたヴィクトル・ユーゴーの胸像。
フランスの政治家かつ“レ・ミゼラブル”の著者である。
私も少々物書きをするので彼の著書はいくつか読んでいる。
「先生どうもー。おや、あんた久し振りに来たね。」
川瀬氏が教室にやってきた。
「こんにちは。」
「いつ以来だっけ?」
「三週間振りですね。前回の裸婦クロッキー会以来です。」
「あぁあの時ね。全くあんたには邪魔されたよ。まぁあのままじゃ梨果ちゃんに帰られたかもしれんからよしとしよう。ははは。」
「すみません。」
「今日はあのヒゲの爺さんを描くのか。難しそうだな。」
田村氏も教室にやってきた。
講師と何やら話をしている。
「オーケーオーケー、それで行きましょう。良かった良かった。」
講師にそう言いながらこちらにやってきた。
「やぁ田村さんこっちこっち。」
「おう、川瀬さんどうも。……君も久し振りだね。」
「こんにちは。」
「隣失礼しますよ。今日は胸像画か、あれはユーゴーかな。」
「ご存知なのですね。」
「貴方はどちらから?」
「本町です。」
「隣の自治会ですね。」
田村氏は話せば紳士的な人である。
梨果の裸像をクロッキー帳の最後のページに書き終えたので、今日は新しいクロッキー帳の1ページ目にユーゴー像を描いた。
「君はとても上手だね。」
田村氏が私の絵を賞賛してくれた。
「いえいえ。田村さんもお上手です。」
「いやいや。」
反面川瀬氏はお世辞にも上手いとは言えず、講師から度々指導を受けていた。
「休憩にしましょう。」
講師の一声で休憩に入る。
先月梨果が裸体を晒した教室。あれ以来なので記憶が蘇る。
「こんにちは。」
教室に入り梨果の父親である講師に挨拶をした。
「やぁ、久し振りだね。」
「ちょっと仕事の関係で……」
「そうでしたか。まぁ好きな場所に用意して。今日は胸像画です。」
教室中央に用意されたヴィクトル・ユーゴーの胸像。
フランスの政治家かつ“レ・ミゼラブル”の著者である。
私も少々物書きをするので彼の著書はいくつか読んでいる。
「先生どうもー。おや、あんた久し振りに来たね。」
川瀬氏が教室にやってきた。
「こんにちは。」
「いつ以来だっけ?」
「三週間振りですね。前回の裸婦クロッキー会以来です。」
「あぁあの時ね。全くあんたには邪魔されたよ。まぁあのままじゃ梨果ちゃんに帰られたかもしれんからよしとしよう。ははは。」
「すみません。」
「今日はあのヒゲの爺さんを描くのか。難しそうだな。」
田村氏も教室にやってきた。
講師と何やら話をしている。
「オーケーオーケー、それで行きましょう。良かった良かった。」
講師にそう言いながらこちらにやってきた。
「やぁ田村さんこっちこっち。」
「おう、川瀬さんどうも。……君も久し振りだね。」
「こんにちは。」
「隣失礼しますよ。今日は胸像画か、あれはユーゴーかな。」
「ご存知なのですね。」
「貴方はどちらから?」
「本町です。」
「隣の自治会ですね。」
田村氏は話せば紳士的な人である。
梨果の裸像をクロッキー帳の最後のページに書き終えたので、今日は新しいクロッキー帳の1ページ目にユーゴー像を描いた。
「君はとても上手だね。」
田村氏が私の絵を賞賛してくれた。
「いえいえ。田村さんもお上手です。」
「いやいや。」
反面川瀬氏はお世辞にも上手いとは言えず、講師から度々指導を受けていた。
「休憩にしましょう。」
講師の一声で休憩に入る。

