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誰にも言えない回顧録
第2章 28歳 大学職員
感に堪えないような先輩の鼻息が、荒く、静かに響く。
反射的に引っ込みたがる脚をそっと押さえる。
何か言葉を発される前にと、私は優しくその可愛らしい親指を一気に根元まで咥え込み、指の腹と側面に舌を押し当てた。
脚全体が、微かに震える。

幼い頃から植え付けられてきたパパの舌戯の快感を思った。
「くすぐったい」のぎりぎり手前の感覚。
決して強烈ではないけれど、味わい続けていたら途方もない波が押し寄せてきそうだと恐怖すら覚えてしまう感覚。

こんな行為。
かつてあの二人にも命じたのだろうか。
でも。
この反応を見るかぎり、慣れないことに間違いなかった。
私はさも無我夢中になっているふりをして、逃げたがる先輩の脚にひしとしがみつき、けっして動けないように押さえつけていた。

ふくらはぎの裏にあてがっていた掌を、さりげなく支え直すていで少しずつ膝上までずらす。
違和感を持たせない程度に少しずつ、プリーツスカートに覆われていた膝裏や内腿の入り際にまで不定期に手指を挿し込んでゆく。

涼しい風が吹き抜ける屋上にいるにも拘らず、先輩の脚肌は次第に妖しい熱とじっとりとした湿り気を帯びてきていた。
どさくさ紛れに右脚も裸足にし、両の足趾を順々に舌でなぞりこそげてゆく。
強く拒まれてはいないのをいいことに、土踏まずをすっと這い抜け、そのまま滑らかな踵から踝へと舐め進めてゆく。
先輩は手すり壁にぐったり背を預け困惑の表情で虚空を見上げていた。
時々ぎゅっと固く瞼を瞑る。

もう何も言おうとしない。
私の「忠誠」は受け入れられているのだ。

放課後とはいえまだ陽は高かった。
脚が暴れたせいで膝上まで乱れ上がったスカートが裾を風に煽られた瞬間、腿奥の景色に陽光が注ぎ込んだ。
水色のシンプルなパンティが覗く。
可愛い...
同性ながらどぎまぎする。

全身が強張ったり、弛緩したり。
合間のふっと力が抜ける瞬間。
片脚を持ち上げ直すふりをして、本人に気取らせないままスカートの中で両膝を大きく広げてみた。
無意識下で緩んでしまったその腿奥を覗き込む。

最奥端の狭間。
クロッチ部分の密着部が露わになる。
私は息を呑んだ。

密着した二枚布の中央部に、くっきりと色濃く夥しい濡れが滲んでいた。
そして、さらにその中心には。
まさに今その奥から溢れ出しているに違いない、新鮮なぬめりが浮かび零れていた。
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