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レッスンの仕方が間違っている!
第8章 3次審査まであと3日
「どーした?兄さん。」

 階段1段目のところで肩を叩かれる。

「うわぁああ!」

 落ちる……!!
 だから嫌なんだ!

「グイッ」

 今度は腕を掴まれる。

 意外と腕力あんだよな、コイツ等……

「!?」

「セーフ!ふははっ……兄さんビビリすぎ。そーゆーとこは奏太に似てないよな~??」

 掴んだ手を離し、肩を震わせ人懐っこそうに笑う好青年が、ドアノブを片手に背後に立っていた。
 顔の影の入り方の関係でホラーな演出になっている。

「なんだよ……湊か。このドア、軽くトラウマなんだよ。お前等のせいで!特に、お前!!」

 石造りの冷たい階段の壁に寄りかかって、功は横目に湊を非難した。

「まぁまぁ、そうアツくならんでも。ハロウェーンの時は、アレはちょいやりすぎたかもしんないけどさーでも、」

 功は湊の台詞を無視して階段を下り始める。

「……っちょぉ!?兄さん!今はダメだって……」

「は?」

 階段の最後の段を下りたところで功はやっと耳を貸した。

「どうしてもオレじゃだめなのか?」

 え、奏太?

 下りてすぐの所に奏太が来た。

「はぁ?え?な……」

 状況が全くわかんねぇ!

「なぁ……オレを選べよ!」

 いやいや、迫ってくるなよ。
 じゃなくて、

「あ、あの~奏太さーん?今日は、」

 近い!
 てか台本!?
 おい!

「あんなオトコよりオレの方がオマエを幸せにできる。」

 役入りすぎじゃね??
 お前本業はモデルじゃなかったか!?

「黙ってないで何とか言えよ、ツバキ!」

「なんでお前が椿知ってんだよ!?」

 反射で声が出る。
 そして即座に口を抑えた。

 やばっ……

 両手の荷物が音を立てて落ちる。

 ちょ!
 待て待て、おいおい!!俺よ……
 役だよな!?
 役名なんだよなぁ??
 アイツのことじゃないって!!

 功は鼓微かに鼓動が高鳴るのを胸に感じた。
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