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レッスンの仕方が間違っている!
第9章 3次審査まであと2日
「あぁ……駄目だっ!」
苛々しながら声を上げる。
色素の薄い短髪を、がしがしやりながら丸めた紙を投げる。
更にシャープペンシルの芯を、ボキボキやりながら書類を汚す。
デスクの上は書きかけの譜面と真っ白い紙。
明らかに白の占拠状態。
つまり進んで無い。
「あぁ!!……駄目だってーっ!!!!」
今度は自分の行為に声を上げる。
この忙しい時に、自分で汚した譜面を自分で消す無駄な作業をする。
本社13階、作曲家、村上 楓は行き詰まっていた。
モデル、高木 涼子のために書かれた歌詞。
作詞家、鈴木 昴が書いたモノだ。
「何でなんだ……スランプ。」
村上は、丸めた紙屑で溢れキャパシティを、はるかに上回ったゴミ箱を見つつ眉を顰めた。
あれからだ……昴とあの日功が帰ってからまた飲んで、あんまり酔ってるからちょっとからかわれただけだと……
悪ノリしたのは確かだとして。
まさか。
私に限って。
あんなことになるなんて。
そもそも私はドの付くSじゃなかったのか??
それが、あんな……!!
私はMじゃない。
昴……
あれから2人の時は名前で呼び合うけれど。
いいのかこれで……?
SEXの時はMとか!
恥ずかしすぎる。
「はぁ……」
くだらない。
仕事、仕事。
プライベートを持ち込むんじゃない。
プロだろう?
今はプロジェクトで本社も忙しいんだ。
早く書き上げて、他を手伝わなくては。
彼にとっては一大事。
頑張れ作曲家、村上 楓。
苛々しながら声を上げる。
色素の薄い短髪を、がしがしやりながら丸めた紙を投げる。
更にシャープペンシルの芯を、ボキボキやりながら書類を汚す。
デスクの上は書きかけの譜面と真っ白い紙。
明らかに白の占拠状態。
つまり進んで無い。
「あぁ!!……駄目だってーっ!!!!」
今度は自分の行為に声を上げる。
この忙しい時に、自分で汚した譜面を自分で消す無駄な作業をする。
本社13階、作曲家、村上 楓は行き詰まっていた。
モデル、高木 涼子のために書かれた歌詞。
作詞家、鈴木 昴が書いたモノだ。
「何でなんだ……スランプ。」
村上は、丸めた紙屑で溢れキャパシティを、はるかに上回ったゴミ箱を見つつ眉を顰めた。
あれからだ……昴とあの日功が帰ってからまた飲んで、あんまり酔ってるからちょっとからかわれただけだと……
悪ノリしたのは確かだとして。
まさか。
私に限って。
あんなことになるなんて。
そもそも私はドの付くSじゃなかったのか??
それが、あんな……!!
私はMじゃない。
昴……
あれから2人の時は名前で呼び合うけれど。
いいのかこれで……?
SEXの時はMとか!
恥ずかしすぎる。
「はぁ……」
くだらない。
仕事、仕事。
プライベートを持ち込むんじゃない。
プロだろう?
今はプロジェクトで本社も忙しいんだ。
早く書き上げて、他を手伝わなくては。
彼にとっては一大事。
頑張れ作曲家、村上 楓。