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レッスンの仕方が間違っている!
第9章 3次審査まであと2日
「パタン」

 閉めたドアにもたれ掛かって、息を深く吐いた。
 慌ただしい19階とは打って変わって、自分を除けば無人の廊下。

 長話しすぎたな……
 時間見て早急に話畳んじまったから1つ大事なこと聞きそびれた。
 一応聞いてはいたんだけどな。
 俺が心配してたのはソコじゃないんだ。

 RIKUさんが言ってたのは特寮生出の『モデル』の話。
 あくまで本業が『モデル』だった。
 社長は例外にしたって……
 それに加えて気になるのは、月9を見て努力の賜物って言ったことだ。
 あれじゃまるで、『役者』を本職として捉えている節がある。

 業界人ならどっちが本職でもいーんだよな?
 スタッフ以外に『彼処』出身を知らないからわかんねーし。

 つーか本人に聞けばいーのか!?
 奏太が悩んでたのはコレもカンケーしてんのかもな。
 モデルか役者かによっちゃ何か変わるとか……?
 寮に在られなくなるとか?
 まぁ仮に、何か問題があったって。
 アイツの決めた道なら、俺は口出ししないつもりだけどな。

 功は気持ちに整理をつけ、エレベーターのボタンを押した。

 今は誰にも会わないといい。
 頭疲れた……
 奏太には何も言わないでおこう。
 あのブラコンのことだ。
 きっとうざいことになる。
 つばきのこともあるし……
 今は面倒事は避けたい。

ピンポン……

 ドアの向こうが無人であることを願う。
 願い虚しく……

「あら?こんにちは。」

 ストレートロングの黒髪に色白の美女が会釈してきた。
 容姿端麗とは、まさにこの人!と言わんばかりに体現している。
 『赤城 涼子』Tiaraの専属モデル。

 本物か……噂通りだな。
 近寄りがたいオーラ、そのまんまじゃねーか。
 
「こんにちは、涼子さん。」

 気が引けても、挨拶は即座に返す。

「あら、知ってるのね。意外だわ、KOUくん。」

 白い肌をバックに、大きめのピアスが揺れる。
 何とも幻想的だと、功は思った。
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