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レッスンの仕方が間違っている!
第3章 2次審査当日
 つまらない……そんな『トップ』の座に飽き飽きしてた。
 傲りなんかなくて……
 いつも独り、隣を走る者は居ない。
 仲間なんて居ないし、要らない。
 どうせつまらない人間だろうから。
 いつも1人で歌って踊る……
 いつから?
 つまらない、そう感じたのは。
 それでも踊るのをやめられなくて。
 踊るのが好きで。
 踊るのがつまらなくなんてなりたくなくて。
 だから待ってた。
 もう隣を走る奴なんて居ないって、そうやって、笑っ(泣い)てた……

 そんなに楽しそうに翔ぶなよ……笑えなくなるだろ?
 
「フッ……ァハハハ・・」

 笑いがこみ上げた。

「ポタ」

 涙じゃない。
 汗だ。
 多分……

「あーーーぁぁ……俺らしくもない。」

 そう呟いて青年は顔を上げた。
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