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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
 今、確実に……口。

 椿は自分の指で自ら唇に触れ、そこに視線を落とし、また功を見た。
 功の唇を。
 そして目のやり場に困り始め、あたふた。

 とりあえず、お礼……

「あの、っと……水、ありがと。」

 ククッ……何て律儀なヤツ……
 つーか面白すぎだから、怒んないの??
 あぁ~目逸らすなよ、可愛いすぎ。
 もう変態だな、俺も。
 でも引く訳にはいかない。

 そんなことが功の腹の中に渦巻いていたのも椿は知らない。

「椿ぃ……俺にも欲しいなぁ?」

 功は脚を組直し椿に甘えた声でねだる。
 帽子の鐔の隙間から、チラッと漆黒の瞳が誘惑する。
 色気のある声がまた鼓膜によく響く。
 余裕たっぷりの笑み。
 長い手を伸ばし、椿の頬に触れる。
 指が、ツーッとなぞるように顎に滑り、そこを捕らえ功に向かせる。
 まるで、獲物を捕らえた狼。
 皮肉にも、椿の潤んだ瞳が功の理性をかきたてる。
 主語は大切だ。

「え?何ッ……を、」
「何かは考えてみろよ。」

 訂正、まるで悪魔。
 狼よりもタチが悪い。
 不敵な笑みとフォークが更に演出を高めている。
 脳内椿はそんな功を目前にして、またも狼狽していた。

 あぁ、物凄く状況がわかってしまった気がする。
 何てことだ。
 僕、ファーストキス奪われたのか。
 間接で!
 初めては男でした……みたいな?
 違う、ただの男じゃない。
 超人気アイドルだ。
 あれ、何で嫌じゃないんだろ?
 漫画とかで読んだことあるけど、皆口洗ったり、ビンタしてた記憶が……
 功だから?
 KOUだから?
 もう、頭がパンクしそうだ。

 時既に遅し。
 椿は彼の悪魔のスイッチを入れてしまった。
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