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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
「あ!!」
「!?」
「火かけっぱなし!」
「カチッ」
「椿~リビングに居ろよ、もーできたから。」
「うん。」

 さっきは急に突き飛ばされてびっくりした。
 何か逆鱗に触れたかと……
 自炊するんだなぁ、意外かも。
 ちょっと新鮮。
 アイドルの功。
 一般人の僕。
 ダンスが好きなこと以外にも他に共通点ないかな?

「カタンッ」 
「はい、器。」
「ありがと。」

 鍋だ!

「豆乳鍋にしたけど。寝起きだから食べれなかったら言っ」
「いただきまーす!」

 言い終わらない内に椿は器に具をよそり始めた。

「功は食べないの?」

 そんな可愛い顔で功を見るんじゃない。

「あぁ、食べる食べる。」
「豆乳鍋なんて初めて食べたけど、全然わかんないや。」

 どんどんご飯が進む。

「さっぱりしてるだろ?ラーメンも用意してあるからもっと食べたかったら言えよ?」
「ふふっ、功って家庭的なんだね。昔からやってるの?」
「独り暮らしだからな。」
「僕も独り暮らしだよ。親は県外だけど。」
「俺も一緒に住んでないが弟が居る。桜小路学園ってわかるか?」
「あぁ、わかるよ。家から5分だし。桜小路ってだけあって、春になると桜が綺麗な所だよね。何年生?」
「高3。だけどエスカレーターだからなぁ……遊びまくってる。」
「功、お兄ちゃんの顔してる。あははっ僕一人っ子だからなあ。」
「そうだ椿、スタジオはキャンセルし……あ、そうだ!椿、お前ちゃんと寝てるか?」
「ぅ……」

 オーディションの話、した方が良いかな?
 でも、受かってから言えば良いよね?
 サプライズ、サプライズ!

「へへっ、功の新曲徹夜で覚えたからねっ。」
「つーか……よく1日で覚えられたよ、お前。」
「功だってそれくらいお手のものなんじゃない?」
「まぁな。でも俺はプロだし??」
「僕だってすぐ追いつくよっ!」
「椿、それどーゆー意味?それじゃぁお前が……」
「ダンス仲間として!」
「あ、あぁ。」
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