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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
 あ、危なかったぁー!!
 危うく口が滑る所だった。

「あ~それよりっ!どこで練習するの?」
「お前……疲れてんだから今日は休め!」
「えぇ~っ!!じゃぁ、もう教えて貰えないじゃん。」 
「いや、そんなこと言ってねぇから!また今度ってこと。先にMV出ちゃうかもしんねぇけど。」
「でもそしたら、教えて貰う意味がなくなっちゃうし。」
「あるって!俺達もぅ、通りすがりのストリートダンサーじゃねぇだろ!?」
「……ぁ、うん。じゃぁ、友達?に、なるのか、な?」
「……そうだろ。」
「じゃあ、我慢して今日は帰って寝るから。また今度。」

 嘘ついちゃった……多分、今日もあんまり寝れない。
 CDは聴いてリズム確認したけど、まだDVDは流し見しただけだし。
 でも落ちる訳に行かないんだ。

「じゃぁ、片付け手伝って帰るよ。」
「あぁ、ありがとう。」

 無言が続く。

「カチャ・・カチャン……ザーッカタンッ」

 椿のヤツ、さっきの質問からぎこちなくないか?
 話逸らすし。
 そもそも、コイツはどっかの事務所に入ってて、何かのグループのバックダンサーでも可笑しくないレベルの実力なんだ。
 けど、今の所見かけた覚えがない。
 俺だって……アイドルだからと言ってアイドルしかチェックしてない訳じゃ無い。
 むしろその逆だしな。
 今までも筋の良いダンサーはチェックしてきた。
 じゃあ何で気付かなかった?
 やっぱ一般人なのか?
 椿……

「功?おーぃ、聞こえてる??皿・洗・い!終わったから帰るよ?」
「……ぁ、あぁ。道わかんないよな?送る。」
「あ、大丈夫。さっき窓から見たけど、ここ周辺は走り回ってるから心配無いよ。」

 走り……回ってる?
 窓から見えるのって東京ドームしか……!?
 ぇ、東京ドーム周辺をか!?
 まさかな……

「そうか。なら問題無ぇな。」
「じゃぁまた。」

 椿が靴を履き、ドアに手をかける。

「キィーーー」
「あ!椿、これ連絡先な。」
「ぇッ!?ぁ、うん!」

 確かに連絡先無いと、多分約束出来ないんだった。

 しかし椿の方は受かれば彼に、いつでも会えるのを知っていて、あまり連絡先を重要視していなかった。
 受からないことは全く考えない。
 楽観的すぎる。

「ありがと!連絡するよ。」
「パタンッ」
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