この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レッスンの仕方が間違っている!
第5章 3次審査まであと6日
「だとしてもだよ?優。」
「ん?」
「あの子が今のとこ審査を順調にパスしてたって……」
「まだ審査は全て終わって無い?」
「そうだよ。毎年受けてた俺が言うんだから。間違い無いよ。」
毎年受けてた……それが何を意味するかは簡単に読み取れるだろう。
蘭の顔に、苦々しいく、皮肉った表情が滲む。
優にはそれを見なくとも、今の彼女の心情はわかっていた。
「審査は月頭に始まり、月末に終わるんだ。だから自分で言ったけど前言撤回!ジョーカーと言えるまでの根拠は無いね。ただ、最終的に選ばれたら別だけど。」
「確かにそうだね。にしたって蘭はあの子を特別視してるみたいだね。」
「やっぱそーなんだ?自分じゃあんまわかんないな……」
「蘭。」
「何?」
「ギュッ」
「ぁ」
優が歩く足を止め、蘭を抱き寄せた。
それで幸いにも?人影は直ぐさま複雑な顔で逃げ去った。
盗聴は立派な犯罪だが、ある意味被害者?可笑しな話だ。
何はともあれ一見落着なのだが、素直に喜んで良いのか?
傍から見たら、ホモにしか映らない。
断じてそんな事実は無いが、誤解を招くのは事実。
「悲しい顔しないでよ。」
「優……」
「馬鹿だな、蘭。今頃落ち込まないでよ。僕の隣だと不服?」
「違う!」
蘭は抱かれた肩を離し、優の肩を掴んで即答した。
瞳を見て、泣きそうに。
「違うよ……ただちょっと悔しいだけ。」
「泣かないでよ、蘭。」
再び抱き締めて優は静かに呟いた。
「……」
……ばか優!
アンタのが泣きそうな顔してんのに、気付いてないよ。
「ばか……後悔なんてしてない。S★Pじゃなくて、どんな形であれ、トレジャーにスカウトされてよかったよ!!」
今度は優が身体を離して肩を掴んで向き合う。
「蘭。」
「それで優とユニット組めて、私は幸せだよ。」
「クスッ……蘭っ」
「何だよ!」
ばかっ恥ずかしいわぁああ~~!!
「口調、女の子。」
あ……
「ん?」
「あの子が今のとこ審査を順調にパスしてたって……」
「まだ審査は全て終わって無い?」
「そうだよ。毎年受けてた俺が言うんだから。間違い無いよ。」
毎年受けてた……それが何を意味するかは簡単に読み取れるだろう。
蘭の顔に、苦々しいく、皮肉った表情が滲む。
優にはそれを見なくとも、今の彼女の心情はわかっていた。
「審査は月頭に始まり、月末に終わるんだ。だから自分で言ったけど前言撤回!ジョーカーと言えるまでの根拠は無いね。ただ、最終的に選ばれたら別だけど。」
「確かにそうだね。にしたって蘭はあの子を特別視してるみたいだね。」
「やっぱそーなんだ?自分じゃあんまわかんないな……」
「蘭。」
「何?」
「ギュッ」
「ぁ」
優が歩く足を止め、蘭を抱き寄せた。
それで幸いにも?人影は直ぐさま複雑な顔で逃げ去った。
盗聴は立派な犯罪だが、ある意味被害者?可笑しな話だ。
何はともあれ一見落着なのだが、素直に喜んで良いのか?
傍から見たら、ホモにしか映らない。
断じてそんな事実は無いが、誤解を招くのは事実。
「悲しい顔しないでよ。」
「優……」
「馬鹿だな、蘭。今頃落ち込まないでよ。僕の隣だと不服?」
「違う!」
蘭は抱かれた肩を離し、優の肩を掴んで即答した。
瞳を見て、泣きそうに。
「違うよ……ただちょっと悔しいだけ。」
「泣かないでよ、蘭。」
再び抱き締めて優は静かに呟いた。
「……」
……ばか優!
アンタのが泣きそうな顔してんのに、気付いてないよ。
「ばか……後悔なんてしてない。S★Pじゃなくて、どんな形であれ、トレジャーにスカウトされてよかったよ!!」
今度は優が身体を離して肩を掴んで向き合う。
「蘭。」
「それで優とユニット組めて、私は幸せだよ。」
「クスッ……蘭っ」
「何だよ!」
ばかっ恥ずかしいわぁああ~~!!
「口調、女の子。」
あ……