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レッスンの仕方が間違っている!
第5章 3次審査まであと6日
日が高くなり、部屋が蒸したような暑さになり始めた。
既に7月末である故、暑さは日に日に増していた。
やはり明け方は涼しさを感じても、昼過ぎになると、エアコンが嫌でも必要になる季節。
ましてや、都心部。
人口が集中していることを考えると、気持ちだけでも暑そうなもの。
しかしながら、この部屋はエアコンがついてない。
「ぅーーーん……ぁっついぃ~~~ふーーーうっ!よく寝たぁあぁぁ……」
カーペットは見事に日射しで暖まっていた。
「よし!昼飯だ。」
14時を過ぎても彼には昼飯だった。
焼いたトーストをつまんで、牛乳を一杯。
どうやら椿は、寝起きのスタートダッシュが速いようだ。
前回もそうだったが、寝起きの食事にも抵抗は無い。
「さてと、ひとまずは叩き込んだし。いつもの所行くか!」
タンスからカーキのフード付きTシャツを引っ張り出し、下は紺のダメージジーンズを選んだ。
洗面所に向かい洗顔しつつ、寝癖を整える。
「シャコシャコ……」
椿はそのまま、鏡ごしで歯磨きしながら、審査までのスケジュールを頭で整理していた。
「バシャッ・・ザーーーーッ」
まぁ、今日は一通り通して、感覚掴む感じだよね。
で、問題は歌唱力なんだよなぁ……
功に教えて貰うにしたってな、昨日の今日だし。
というかアイドル暇じゃないよ、馬鹿。
まぁ、明日考えよ。
今やれることを!
「パタンーーー・・ガチャッガチャッ」
耳にはイヤホン。
軽い足取りで椿はアパートを出た。
「トンッ」
階段を跳んで、ショートカットする様子には慣れを感じる。
けっして、普通の高さでない。
高さは13段分。
椿の脚力と、脚の耐久性には目を見張るものがある。
着地するや否や、スマホを取り出しある番号にコールする。
「あ、もしもし?合宿の話は?うん、うん……そう。わかった!また。」
電話の相手は大学のダンスサークルの仲間だ。
「合宿やっぱりやるのか。大会はどーするんだろ??今年も参加だよね~?」
もう繋がっていないスマホに目を落とし独り言を漏らして、椿は信号が青になるのを待った。
既に7月末である故、暑さは日に日に増していた。
やはり明け方は涼しさを感じても、昼過ぎになると、エアコンが嫌でも必要になる季節。
ましてや、都心部。
人口が集中していることを考えると、気持ちだけでも暑そうなもの。
しかしながら、この部屋はエアコンがついてない。
「ぅーーーん……ぁっついぃ~~~ふーーーうっ!よく寝たぁあぁぁ……」
カーペットは見事に日射しで暖まっていた。
「よし!昼飯だ。」
14時を過ぎても彼には昼飯だった。
焼いたトーストをつまんで、牛乳を一杯。
どうやら椿は、寝起きのスタートダッシュが速いようだ。
前回もそうだったが、寝起きの食事にも抵抗は無い。
「さてと、ひとまずは叩き込んだし。いつもの所行くか!」
タンスからカーキのフード付きTシャツを引っ張り出し、下は紺のダメージジーンズを選んだ。
洗面所に向かい洗顔しつつ、寝癖を整える。
「シャコシャコ……」
椿はそのまま、鏡ごしで歯磨きしながら、審査までのスケジュールを頭で整理していた。
「バシャッ・・ザーーーーッ」
まぁ、今日は一通り通して、感覚掴む感じだよね。
で、問題は歌唱力なんだよなぁ……
功に教えて貰うにしたってな、昨日の今日だし。
というかアイドル暇じゃないよ、馬鹿。
まぁ、明日考えよ。
今やれることを!
「パタンーーー・・ガチャッガチャッ」
耳にはイヤホン。
軽い足取りで椿はアパートを出た。
「トンッ」
階段を跳んで、ショートカットする様子には慣れを感じる。
けっして、普通の高さでない。
高さは13段分。
椿の脚力と、脚の耐久性には目を見張るものがある。
着地するや否や、スマホを取り出しある番号にコールする。
「あ、もしもし?合宿の話は?うん、うん……そう。わかった!また。」
電話の相手は大学のダンスサークルの仲間だ。
「合宿やっぱりやるのか。大会はどーするんだろ??今年も参加だよね~?」
もう繋がっていないスマホに目を落とし独り言を漏らして、椿は信号が青になるのを待った。