この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
レッスンの仕方が間違っている!
第5章 3次審査まであと6日
 日が高くなり、部屋が蒸したような暑さになり始めた。
 既に7月末である故、暑さは日に日に増していた。
 やはり明け方は涼しさを感じても、昼過ぎになると、エアコンが嫌でも必要になる季節。
 ましてや、都心部。
 人口が集中していることを考えると、気持ちだけでも暑そうなもの。
 しかしながら、この部屋はエアコンがついてない。

「ぅーーーん……ぁっついぃ~~~ふーーーうっ!よく寝たぁあぁぁ……」

 カーペットは見事に日射しで暖まっていた。

「よし!昼飯だ。」

 14時を過ぎても彼には昼飯だった。
 焼いたトーストをつまんで、牛乳を一杯。
 どうやら椿は、寝起きのスタートダッシュが速いようだ。
 前回もそうだったが、寝起きの食事にも抵抗は無い。

「さてと、ひとまずは叩き込んだし。いつもの所行くか!」

 タンスからカーキのフード付きTシャツを引っ張り出し、下は紺のダメージジーンズを選んだ。
 洗面所に向かい洗顔しつつ、寝癖を整える。

「シャコシャコ……」

 椿はそのまま、鏡ごしで歯磨きしながら、審査までのスケジュールを頭で整理していた。

「バシャッ・・ザーーーーッ」

 まぁ、今日は一通り通して、感覚掴む感じだよね。

 で、問題は歌唱力なんだよなぁ……
 功に教えて貰うにしたってな、昨日の今日だし。
 というかアイドル暇じゃないよ、馬鹿。
 まぁ、明日考えよ。
 今やれることを!

「パタンーーー・・ガチャッガチャッ」

 耳にはイヤホン。
 軽い足取りで椿はアパートを出た。

「トンッ」

 階段を跳んで、ショートカットする様子には慣れを感じる。
 けっして、普通の高さでない。
 高さは13段分。
 椿の脚力と、脚の耐久性には目を見張るものがある。
 着地するや否や、スマホを取り出しある番号にコールする。

「あ、もしもし?合宿の話は?うん、うん……そう。わかった!また。」

 電話の相手は大学のダンスサークルの仲間だ。

「合宿やっぱりやるのか。大会はどーするんだろ??今年も参加だよね~?」

 もう繋がっていないスマホに目を落とし独り言を漏らして、椿は信号が青になるのを待った。
/142ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ