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レッスンの仕方が間違っている!
第6章 3次審査まであと5日
「ガックンッ、バタッ」
「ぅ、はぁ、はぁ……」

 息が……しにくぃ。

 椿は口が離れた瞬間広場のタイルにへたれこんだ。

「何コイツ……上手いじゃん。」

 口を手の甲で拭いながらへたれこんだ椿を、腰に手を当て見下ろす男。

「ぃっ、いきなり何ふるんれふか!?」

 とんだ醜態だ!!
 呂律が回らないぃぃいぃい!
 僕の話なんか聞いちゃいないし。

「真人ぉ、コイツ知り合いなんだよなぁ??」
「そーだよ、千歳……つーかナニしてくれてんだァ?」
「怒るなよ、真人。お前のじゃぁないんだぜ?」

 いや、誰のでも無いし!
 つーか2人で世界作り出すなホモ!
 あぁ何だかキャラ崩壊してるよ僕。
 作者~これ何とかなんない~!?
 ……それよりさっき借りるとか言ったくせに!!
 っじゃなくて、あぁー。
 真面目に意味がわからない。
 しかもさっきから野次馬が煩い。
 早く帰りたい。
 何で今日来ちゃったんだ僕。
 こんなんで審査まで大丈夫かな?
 また変なトラブルとか。
 やだな。

「立てるか?椿。」
「え?」

 椿?
 は?

「何……で、呼び捨て??真人くん!?」

 じゃなくて!
 そもそも何で僕の名前知って……
 金沢 真人は大学でもいろんな意味でっ!!有名だから、僕がわかるのは当たり前だけど。
 ……何で!?

「ぁ、ちょっと」

 無理矢理、肩と腕を掴まれて立ち上がらされた。

「千歳、椿に手ェ出すな。」
「お前何熱くなってんのぉ?」
「あ、あの~僕」
『椿は黙ってろ!』

 え!?
 それより何で2人して名指しなんだよ!!
 さっきより人集まってるしっ。

「すみません。曲かけて貰えません?何でもいーんで。」

 とりあえず、この場を治めなくちゃ。
 2人共ここに居るってことは、ダンサーだよね?
 大丈夫、何とかなるし、何とかできるはず!
 それくらいの力が……ダンスには、ある!!
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