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レッスンの仕方が間違っている!
第6章 3次審査まであと5日
「おい椿、お前マジで知らねェのかよ!?あの『yu-』だぞ!?」

 あれ?その名前、どっかで……

 椿は頭の中でその名前を何度も繰り返す。

 『yu-』……『yu-』……

「……あっ!!『KOU』とCD売り上げ競ってる……人!?」
「あってるけど、別に競ってはいないからっ!」

 間を置かずに、蘭が全力で否定する。
 彼女にもいろいろ思う所があるのだろう。

「あれ?待って!蘭ちゃんが僕を知ってるのは、名前を一馬から聞いた王子が蘭ちゃんに教えたから?」
「そうなるね。ただね、王子はちょっとっ……」
「王子……?」

 椿が不安そうに優の顔色を伺う。

「ぷっ……ふっ!あははははっ」

 笑った王子顔は急に年相応になる。
 腹を抱えて笑う彼を蘭意外の全員が、目を丸くしてい見ていた。

 王子でもそんな顔するんだっ。
 何だか意外っ。
 ふふっ!『王子』……結構良いニックネームだと思うんだけどなぁ。
 でも本人の意見も尊重しなきゃだよね。

「やっぱり、yu-って呼んだ方がいいかな??」
「はァ??椿!!いくらお前でもッそれだけは許さない!!yu-様だ!yu-様!!」
「何でアンタが勝手に決めんだか……」

 蘭と真人の間に火花が散る。
 どうやら2人は相性がかなり悪いらしい。

「あの~?さっきから俺だけ置いてけぼりぃ??作者にもさっきから、台詞貰って無いんだけど~ぉ。」
「いいから千歳は黙っとけェ!」

 そして千歳は茅の外。

「皆面白いね。『優』で構わないよ。」

 再び王子スマイルが炸裂する。

『まさに王子!』

 無意識に王子がしっくりくると思ったのか、3人の声が重なる。

「ねぇ優、もう『王子』でいーんじゃない?」

 蘭がニヤニヤ笑いながら横目に優を見る。
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