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レッスンの仕方が間違っている!
第7章 3次審査まであと4日
 そぅか……僕襲われて、それで功にメール送られたん、だっけ?
 だから、此処に居るん…だ。

「椿……大丈夫か?おい、おい!?」

 男を押し退けて功は椿に駆け寄る。
 揺り起こされ椿は微かに意識を取り戻すが、目を開くまでに至らない。

「何でだよ椿……どうして!!」

 こんな椿を前に、功の憤りは最高潮に達していた。
 椿をソファーに寝かせ、上着を脱いでかける。
 再び引き締まった上半身が露になる。
 功は悔しさを噛みしめ立ち上がった。

「お前審査受けたヤツだよなぁ?」

 飄々と振る舞う男に功は問いかけた。

「フッ……覚えてくれてたなんて感激だよ。」
「あぁ、一番つまらなかったからな。お陰様で次の椿の実技見損なったし?」

 即答。
 最高の皮肉。
 男の顔が歪み、功の顔が綻ぶ。

「……」

 男は無言でKOUを睨んで忌々しそうに重い口を開いた。

「KOUが俺の審査途中に抜けたときはもうムリかと思ったんだけど。でも残ったんだよね、俺。てことでKOUの見る目は節穴ってとっても文句無いよね?」

 勝ち誇った風に喋る男。
 だがそれがどうしたと言わんばかりに功は鼻で笑った。

「いや?残念ながらそうは行かないみたいだぜっ??」

 可笑しそうに笑いながら功は返した。
 ポケットからスマホを取り出し男に見せつける。

「全部録れて、只今本部に送信完了。節穴だったとして……悪いがそれは、俺じゃぁ無ぇから?」

 再び男の顔が歪む。
 功はそのまま続ける。

「意味はわかったよなぁ?審査員からの警告?いや、命令だ!金輪際、喜多 椿の前に姿を現すな。椿は返してもらう。」

 途中抜けに言われても……は、禁句だ。

「あぁわかったよ。」

 男は悔しそうに、ぶっきらぼうな返事をすると、壁に寄りかかった。
 功は気を失った椿を背負い、ドアの前で立ち止まる。

「あぁそれと……」

 男はもう功を見ない。

「特別審査……失格おめでとう。近江 司くん?」

 最後に破壊力MAXな台詞を浴びせられた失格者を見ること無く、合格者を背負った審査員は、部屋を出て行った。
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