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レッスンの仕方が間違っている!
第3章 2次審査当日
奥に入り案内に従って順路を行くと、壁沿いに5脚の椅子が並ぶ。
その内3席は空いていた。
空いた席に腰掛けエントリーNO.が呼ばれるのを待つ。
「ちょっと功!?」
「何処に行くんだ!」
「・・・・・・ったく、つまんないんだよ!!」
そう部屋で怒鳴り、長身で銀髪の男が、それはだるそうに出入口まで来た。
向き直り部屋を睨む。
視線を部屋から外に移した際、反射した紫のピアスが、何とも言えない色気を放つのを椿は見た。
そしてそそくさ出て行ってしまった。
「あちゃぁ~またかぁ・・・・・・」
頭を掻きながら今度はメガネの男が出てきた。
顎に軽く生やしたヒゲを触り、難しい表情で後を追う。
なんだ・・・・・・?
今のは。
というか、あれって『KOU』じゃないよね??
紫のピアスに銀糸の髪。
でも所属事務所が同じだからって、あのKOUがこんな会場で直々に審査なんて聞いたことがないし。
『KOU』とは『香川 功』のことだ。
彼はS★P事務所の誇る超人気アイドルで僕の憧れだ。
そんなことを考えながら、椿は2人の走っていった方向を眺めていた。
・・・・・・そんなことより集中しなきゃ!
先程から呼ばれる度に席を詰めていた。
やっと1番端に椿が座った。
そろそろだなあ。
あとは全力でやりきるだけだ。
「NO.1025」
「はい!!」
大きく返事をして腰を上げた。
表情には柔らかくリラックスしているのが読み取れる。
その内3席は空いていた。
空いた席に腰掛けエントリーNO.が呼ばれるのを待つ。
「ちょっと功!?」
「何処に行くんだ!」
「・・・・・・ったく、つまんないんだよ!!」
そう部屋で怒鳴り、長身で銀髪の男が、それはだるそうに出入口まで来た。
向き直り部屋を睨む。
視線を部屋から外に移した際、反射した紫のピアスが、何とも言えない色気を放つのを椿は見た。
そしてそそくさ出て行ってしまった。
「あちゃぁ~またかぁ・・・・・・」
頭を掻きながら今度はメガネの男が出てきた。
顎に軽く生やしたヒゲを触り、難しい表情で後を追う。
なんだ・・・・・・?
今のは。
というか、あれって『KOU』じゃないよね??
紫のピアスに銀糸の髪。
でも所属事務所が同じだからって、あのKOUがこんな会場で直々に審査なんて聞いたことがないし。
『KOU』とは『香川 功』のことだ。
彼はS★P事務所の誇る超人気アイドルで僕の憧れだ。
そんなことを考えながら、椿は2人の走っていった方向を眺めていた。
・・・・・・そんなことより集中しなきゃ!
先程から呼ばれる度に席を詰めていた。
やっと1番端に椿が座った。
そろそろだなあ。
あとは全力でやりきるだけだ。
「NO.1025」
「はい!!」
大きく返事をして腰を上げた。
表情には柔らかくリラックスしているのが読み取れる。