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レッスンの仕方が間違っている!
第8章 3次審査まであと3日
「よし!そろそろ準備した方がいーよな?」

 功は玄関のドアがしまったのを確認してキッチンへ向かった。
 朝ごはんで椿に出した、スクランブルエッグの粕が付いた皿を水で洗い流す。
 洗い物をなれた手つきでこなしながらぼやいた。

「奏太のヤツ……ちゃんと食ってんのか?また前みたいなことんなったら寮暮らしは止めさせる。」

 功は一人決心すると水道の蛇口を閉めた。

「キュッ」

 冷蔵庫を開け、昨日の朝仕込んだ、功お手製の惣菜が入るタッパーをテーブルに出す。
 更に3日前から醤油につけてあったゆで卵を、いくつかラップを外して皿からそれに移す。
 一通りキッチンでの作業を終える。
 今度は寝室のクローゼットから何着か服を取り出し、器用に大きめのボストンバッグに詰めた。
 そこで功は一旦中断してコーヒーを片手にソファーにもたれた。

「はぁーーーっ……こんなもんかな?」

 コーヒーか……あれから飲んでなかったな。
 椿。
 アイツなんで、あんなに初めキョドってたんだ?
 全然違うだろ。
 昨日なんて免疫なさそうな割にかなり上手くて……
 美味くて……特にキスが!!
 絶対あの時が、椿の初めてだったってのはわかる。
 でもその後のアレで、襲われたっつってもな。
 あんなに普通うまくなる訳無ぇよ!?
 確実に別がいる。
 いや、勘だけど。
 居ないで欲しい。
 切実に!

 けど、アイツ可愛いもんな……どんだけ敵が在ても可笑しくない!!

 キモいな俺。
 最近こんなんばっかじゃね??
 椿も悩めよ!
 俺のことだけ考えてさ。
 あぁダメだ。
 何コレ、独占欲?
 こんなこと奏太にバレたら椿が……

「あ!」

 奏太のことを思い出して、功はテーブルの上のデジタル時計に目を落とす。
 気付いたら、ソファーに腰を落ちつけて既に15分が経過していた。
 そんなに経ってたのか。
 俺は椿依存症か!

 最後に自分にツッコミをいれて功は立ち上がった。

 10時か……ぼちぼち行くか。
 どーせ奏太は昼飯持参待機なんだろーな。

 準備した荷物を抱えて功は家を出た。
 鍵をしっかりと閉めたのを、確認して。
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