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レッスンの仕方が間違っている!
第8章 3次審査まであと3日
「やぁ、功君。いつも偉いねぇ。」

 功は弟『香川 奏太』の通う桜小路学園に着き、男子寮前まで来ていた。

「いえ、当然のことですから。いつも弟がお世話になってます。」

 そう、守衛に挨拶をする。

 久々に敬語使った気がする……
 最近はタメタメ煩い輩が多くて結局面倒になってやめたしな。
 それに加えて今は、1大プロジェクトの方で本社が忙しいからな。
 俺には仕事入らないよう、上の方で気ぃ使ってくれてるし、当たり前か。
 だから業界人とも飲んだり、番組とか楽屋で顔合わせとか無ぇしな。
 社長には奏太の件でも頭上がん無ぇから、仕事で返さないと。

「な~に、また考えごとかね?ふおっほっほ。若いモンは大変じゃのぅ。」

 男子寮の守衛は、今年で守衛になって20年目を迎える。
 元々はこの学園の教師だったらしい。
 学園長の息子であり、只今絶賛ご贔屓にさせていただいているS★P1代目。
 つまり現社長の話によると、小学生の頃はよく悪さをして叱られたらしい。
 鬼のような形相であったとか。
 途中から守衛に変わり衰えたとの話も。
 今では、笑うと目尻にシワが寄り、白ひげで人の良さそうな印象の老人である。

「では失礼します。」

 サインし、断ってから寮のある林地味た小道へと歩を進める。
 もう何度も通っているが、此処だけは学園内から切り取られていると。
 そう言っても良いくらい、雰囲気が学校とは別物だと、改めて功は感じた。
 聞くところによると、此処はよくドラマの撮影に使われるらしい。
 功もドラマは何本か出ているが、此処はまだ無い。

 まぁ、そもそも俺高校行ってないしな……
 学校がどんなんかなんてもう忘れたし。

 少し立ち止まって功は、遠くい見える校舎らしきものを目を細めて見た。
 昼時で太陽がちょうど真上にあって眩しい。

 その頃……

「あぁ~!すっかりと伝言忘れてたのぅ……まぁ~なんとかなるじゃろぅ。あの超人気アイドルじゃもんなぁ~~~ふおっほほほほ!!」

 ん?
 いまじいさんの笑い声しなかったか??
 無ぇよな?
 もう此処彼処の裏だし……

「お、あったあった!……ったく、毎度思うけど何でわざわざ他の寮と別のとこなんだよ。」

 うし!行くか。

 白いレンガ造りの、さながら洋館めいた特別寮と称される?寮の重い曇りガラスを両手で功は押し開いた。
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