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第3章 大翔お兄ちゃんとの再会

　次の日の夕方、私は家の最寄り駅まで迎えにきてくれた大翔お兄ちゃんの車の助手席に乗り込んだ。


「大翔お兄ちゃん、久しぶりだね。車、大きいの買ったんだね」


　大翔お兄ちゃんの車はワンボックスカーだった。


「陽菜、久しぶり。ごめんな、急に呼び出して」


　大翔お兄ちゃんは仕事帰りなのか、ネイビーのスーツを着ていた。結婚式の時もそうだったけど、大翔お兄ちゃんのスーツ姿はかっこいい。


「大丈夫だよ」


　私はドキドキしながら答えた。
　あんまり大翔お兄ちゃんとは喋ってないから緊張する。


「どこ行くの？」

「ちょっと、ドライブしよっか」


　そう言って、大翔お兄ちゃんは車を発進させた。


　私は薄暗い外の風景を見ながら、大翔お兄ちゃんとたわいのない話をした。


「陽菜ってさ、いつもそんな露出高い服着てるの？」


　今日の私のコーデは、腕が見えるアームカットTシャツとデニムのショートパンツだ。
　

「気をつけろよ。世の中、変な目で見る男が多いんだから」