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Lの禁忌 〜taboo〜
第1章 【ココロ、堕ちる】





「えぇっ!!」



美味しい紅茶があるので飲みに来ませんか?と
お誘いを受けて平日の午前
かおるの部屋に行った時に本当の年齢を聞いた
勝手に歳が近いとか滅相もなかった
ごめんね、かおるが大人っぽいしシゴデキ女って
感じがしたから……
「まりさんは?」って聞かないで



「え〜自分だけ言わないのズルーい」ってごもっともですよ
引かれるもん
引かない引かないって決まり文句じゃんか〜



「私、かおると一回り離れてるんだけど…」


「え?」


「ほら、引いた!」


「え、え、うそ……全然見えないよ、本当に?」



ペーパーだけど免許証見せたら信じてくれた
ショックのあまり項垂れる私にナデナデしてくれる
紅茶の味も全然わかんなかった
そりゃ肌綺麗な訳だ
背筋もピンとしてるしお尻もきっと垂れてない



「私も若くはないですよ、27だし」



言った後で更にショックを受ける私に「あっ…」てなってる
悪気はないってわかってるよ



「まりさん、顔上げて?」


「ちょっと本当に今すぐは立ち直れない」


「顔見せてください」


「もう少し待って……」


「クスッ…歳なんて良いじゃないですか、大事なのはこの出逢いの縁だと思うんですけど」



ガバっと顔を上げて目が合う
そうだ、私だって、かおると出逢って、
友達みたいに仲良くなれて、
こうして家も行き来するようになった
大人になって初めて友達になりたいって思えたの



連絡先も交換したし、少しずつ知っていく中で
新たな発見もあった、かおるの考え方や雰囲気
そのものが素直に好きだって思えるし落ち着く



「今日、髪、巻いてる……」



私の毛先をくるくるして指に絡めてきた
本当は誘ってくれてめちゃくちゃ嬉しかったし
めちゃくちゃ緊張もしてた
お洒落しなきゃって朝から巻いて……





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