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⭐︎⭐︎1日1組様⭐︎⭐︎熟成肉お宿
第1章 愛美①プロローグ

はじまり…去年のお盆。
夏真っ盛りの8月中旬。連日の猛暑日が続く、晴天な盆の午後だった。
しんと静まり返った『たちばな』に、喪服の愛美と制服の由香が帰宅する。
本来なら稼ぎ時な季節だけど、今日はは亡き夫・正孝の新盆法要で休業。
「お疲れ様。色々ありがとね」
「大丈夫だよ、ママこそお疲れっ」
短い会話を交わしてから、それぞれの自室へ戻った。まずエアコンを付けて、
吹き出る冷風に身体を晒す。炎天下での墓参りは、さすがに堪えた。
大量の汗で肌に貼りついたようになってたアンサンブルが、どんどん乾いてく。
心地よさと大事な用事を済ませた安堵感とで、愛美はホッと一息ついた。
「………」
まさか今年の盆に、正孝の遺骨が立花家の墓に納められてる事になるとは…
病気が発覚した時は既に手遅れで、たった数ヶ月で呆気なく他界してしまった。
通夜・葬儀etc正孝を弔う為の法要。由香の中学校進学に伴う、様々な用事。
何かと役所に通う日々。諸々の用事をこなしつつ、相続した『たちばな』の
営業も少しずつ再開。約半年が、あっという間に過ぎた。
夏真っ盛りの8月中旬。連日の猛暑日が続く、晴天な盆の午後だった。
しんと静まり返った『たちばな』に、喪服の愛美と制服の由香が帰宅する。
本来なら稼ぎ時な季節だけど、今日はは亡き夫・正孝の新盆法要で休業。
「お疲れ様。色々ありがとね」
「大丈夫だよ、ママこそお疲れっ」
短い会話を交わしてから、それぞれの自室へ戻った。まずエアコンを付けて、
吹き出る冷風に身体を晒す。炎天下での墓参りは、さすがに堪えた。
大量の汗で肌に貼りついたようになってたアンサンブルが、どんどん乾いてく。
心地よさと大事な用事を済ませた安堵感とで、愛美はホッと一息ついた。
「………」
まさか今年の盆に、正孝の遺骨が立花家の墓に納められてる事になるとは…
病気が発覚した時は既に手遅れで、たった数ヶ月で呆気なく他界してしまった。
通夜・葬儀etc正孝を弔う為の法要。由香の中学校進学に伴う、様々な用事。
何かと役所に通う日々。諸々の用事をこなしつつ、相続した『たちばな』の
営業も少しずつ再開。約半年が、あっという間に過ぎた。
 

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