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落ちない女を落とす方法
第12章 昴と美和の未来
美和は清々しい気持ちで学校へ向かった。

「尚、おはよう」

「美和、おはよう」


お互いに笑顔で挨拶をし、自席についた。


美和の隣のディスクには昴が既に席についていた。


「一柳先生、おはようございます」

ニコッと笑う美和に昴は息をのんだ。

昴には美和が何かを落としたかのような確信をした。


「おはようございます」

「今日は寒いですね」

美和から、こんな会話を振ってくるのは初めてだった。


「珍しいな?そんな言葉」

「そう?じゃあ明日は嵐ね」

「いや、槍が降るな」

「酷いわね。でも槍が降ったらどうする?助けてくれる?」

「えっ?」

「ウフフ、嘘よ。心配しないで私はもう1人で頑張るから」

「1人?」

「そう、1人よ。全て綺麗にしたから、これからは女を捨てて仕事に生きるわ」

「全て切った?」

「ええ、切ったわ。あっ、もう時間だわ。生徒達が待ってるから先生してくるわね」

‥男を切った‥

昴は美和が完全に今まで交わった男達を切ったと確信した。
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