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100番目の女
第8章 ブーケ・トス
厳かなパイプオルガンの演奏が響く中、カズヒトが私の左手をとり薬指に指輪を嵌めた――――…
初めて結ばれたあの日から、色々あって今日を迎えた。
まず私達は同じ大学を受験し合格した。
それから、うちに父が帰ってきた。
父が出ていった原因は浮気ではなく、父親(私にとっての祖父)が倒れ、経営していた工場が倒産して悪徳業者からの借金が残ったかららしい。
一年ほど前に悪徳業者は摘発され借金はなくなったが貯えも無く、父親の入院費と母親の扶養で苦しかったという。
そして3ヶ月前に過労で倒れ、母の勤める病院で再会し強引に復縁させられたのだ。
そんなわけで今は両親と私、そして祖母の四人で仲良く暮らしている。
初めて結ばれたあの日から、色々あって今日を迎えた。
まず私達は同じ大学を受験し合格した。
それから、うちに父が帰ってきた。
父が出ていった原因は浮気ではなく、父親(私にとっての祖父)が倒れ、経営していた工場が倒産して悪徳業者からの借金が残ったかららしい。
一年ほど前に悪徳業者は摘発され借金はなくなったが貯えも無く、父親の入院費と母親の扶養で苦しかったという。
そして3ヶ月前に過労で倒れ、母の勤める病院で再会し強引に復縁させられたのだ。
そんなわけで今は両親と私、そして祖母の四人で仲良く暮らしている。