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脳内ショートストーリー
第3章 【真咲莉緒と伊藤蒼真〜上司と部下の恋〜】





「莉緒、顔に出過ぎ、ウケる」


「え?え?え?」


「目が追い掛けてるもん、さっきも何か言いたそうだったし?良かったね、莉緒」



ウソ……倫子にバレバレって事は周りにも?
気をつけないといけない、かも知れない
今日から鉄仮面女子で仕事に精進したいと思います…





「いや、真咲?おーい、真咲?」


「はいっ」



急に顔を覗き込んでこられたのでびっくりして
肩が持ち上がった
「驚き過ぎだろ」ってケタケタ笑う部長の笑顔が
久しぶりに感じてキューン…となる



「これ貰いもんだけど、真咲が好きそうだからあげる」


「え……ひよこ饅頭」


「何?抹茶ラテも欲しかった?」


「いえ、ひよこ饅頭、はい、好きです、ありがとうございます」



何か普通にまたお話出来る時間が出来てちょっと
嬉しかったりして、擽ったい気持ち
また大きい掌で頭ポンポンされたいです…
「ん…?」って目を向けてくれるから
お仕事しようとする手をつい止めてしまって…
自らその手を頭の上に乗せてポンポンって…



「はっ……ヤバ、ごめんなさい、私、何して…あの、すみません、帰ります」



心臓バクバクしながら慌ててパソコン閉じて帰り支度する



「真咲…」



呼び止められてフリーズしちゃう
顔、見ないでください、今はちょっと…
近付いてきた影
ふわっと包まれる頭……ポンポンされて
ヤバ、何か泣きそう



「俺が居ない間も頑張ってたって聞いてるよ」


「………」


「もう安心して任せられるな」


「………まだ、無理ですよ」


「そうか?俺の無茶振りも卒なく熟してるじゃん」


「……やっぱり無茶振りだったんですね」


「ハハハ、バレたか……真咲だから任せるんだよ」









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