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華のしずく~あなた色に染められて~
第2章 二
「叔父上のように一国などと言わず、どうせなら、この日の本の国の主となってみようと思うのだ」
 信成は珠々をまるで壊れ物を扱うように、そっと膝から降ろした。
「されば、その夢にそなたもついてきてくれるか?」
 信成の視線は庭に向けられてはいたが、最初のようにはるか彼方を見てはいない。その眼には確かな光があった。
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