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華のしずく~あなた色に染められて~
第28章 【剣(KEN)~華のしずく~】 運命の邂逅
浅太がむくれると、青年は声を立てて笑った。
「お前が俺を裏切るってえ、例の話かい。浅の字、俺とお前は五つのときからのダチだ。俺たちは生きるときも死ぬときも一緒、ガキのときに立てた誓いを俺はけして忘れちゃいねえ。俺は何かあった時、お前が死んで自分一人がのうのうと生きるほどなら、自分の方が死んだ方がマシだと思ってるくらいなんだよ。そんな俺が、あんなくだらねえ辻占を信じると思うのか」
「―」