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華のしずく~あなた色に染められて~
第30章 【剣(KEN)~華のしずく~】 闇に喚ばれし者
「滅相なことをお言いでないよ、婆さん。儂はあの刀を売ったのではなく、無償で提供したんだよ」
「うまい具合に厄払いをしたというわけかの」
「―」
 老婆の言葉に、主は罰の悪そうな顔になった。
「当たらずとも遠からずといったところかね」
 老婆は呆れた口調で言うと、再び眼を閉じた。
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