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第4章 【華のしずく】～試練～

　緒戦は信成側に有利に戦局が動いたものの、中盤から信成軍は息切れが目立ち、名のある将が次々と敵の手にかかって果てた。一方、秀吉軍は鉄砲隊を持っている。この時代、南蛮渡りの鉄砲を有する武将はまだ数少なかった。秀吉は戦局が悪いと知れるや、この鉄砲隊を最前列に配した。いくら勇猛果敢で知られる佐竹軍も、最新式の火縄銃で真正面から迎え撃たれては、ひとたまりもない。鉄砲隊が登場するやいなや、佐竹軍の兵は次々に銃弾に撃ち抜かれ、総崩れとなった。