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華のしずく~あなた色に染められて~
第5章 【華のしずく】~永久(とこしえ)~
髪の色は栗色がかった黒で、これも光の加減によっては黄金色(きんいろ)に輝いて見えた。身の丈もゆうに六勺(約百八十㎝)を軽く上回る長身で、すべてにおいて日本人離れしていた。小柄な珠々が側にいると、大木を見上げているようだ。信成も大柄な男であったけれど、その信成よりも更に頭一つ分以上は背が高いだろう。その切れ長の眼(まなこ)は、あたかも彼が常に持つ青竜刀の柄にはめ込まれている竜の眼(蒼い玉)の色に酷似している。