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華のしずく~あなた色に染められて~
第5章 【華のしずく】~永久(とこしえ)~
が、その噂も眼の前のこの男ならば、自らを伝説化・偶像化するために故意に流して利用したのかもしれないとさえ思える。人々の畏怖の対象となるには、謎に満ちた人物であった方がより効果的だということを、この切れ者の男が知らぬはずはない。
黄金の屏風を背にして秀吉が座した様は、さながら背に日輪を抱(いだ)いた天翔ける竜を背負ったようにも見え、彼に下方から拝謁する者により威圧感を与える効果を持っている。天空を雄々しく翔ける竜の傍らには紅き日輪が描かれている。
黄金の屏風を背にして秀吉が座した様は、さながら背に日輪を抱(いだ)いた天翔ける竜を背負ったようにも見え、彼に下方から拝謁する者により威圧感を与える効果を持っている。天空を雄々しく翔ける竜の傍らには紅き日輪が描かれている。