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華のしずく~あなた色に染められて~
第7章 【雪の華~華のしずく~】二
「このような日に外の空気に当たられては、お身体に障りましょう。それでなくとも、まだお風邪が癒えられたばかりでございますのに」
 が、徳姫は依然として庭に茫とした視線を投げたまま、ゆるりと首をめぐらせた。
「花が―きれいだと思って」
「真に、見事でございますね」
 柏木が相槌を打つと、徳姫は淡く微笑んだ。
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