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華のしずく~あなた色に染められて~
第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人
「私は、あなたのことを好きだった。でも、私の思い描く夢とあなたの夢はあまりにも違いすぎる。あなたは平和な世を築くために戦をすると言うけれど、たとえ、どんな目的があろうとも、戦は所詮人殺し、してはならないもの。でうす様は殺すなかれとおっしゃっている。私は、あなたの夢についてゆくことはできません」
―好きだった、千都の言葉は既に過去形を指していた。秀吉の心に熱いものが、激情がたぎった。