この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第9章 女策士と男の覚悟(後編)
☆☆☆
待ち合わせ場所は東京中央区は日本橋近くの『福徳神社前』だった。ここは、先日、素直さんの出張帰りに渡したお守りを頂いた神社だった。

『御朱印を集める口実で、彼に私の想いをアピール』

これが今日のデートのコンセプトである。

その皮切りとして、この神社を選んだのは、この間の『思い出』を追体験しつつ、まずは小規模な神社から始め、徐々にボルテージを上げていく・・・というえっちゃん直伝のデート盛り上げ術がゆえである。

約束より5分ほど早く着いたのだが、鳥居の下ではすでに彼が待っていた。
少し早足・・・私は彼のもとに駆けていった。

「お待たせしました・・・す、素直さん」

よし、言えた!
心の中で小さくガッツポーズ。

電車の中から心の中で繰り返したリハーサルの成果だった。
のっけでまず『名前呼び』を定着させる・・・これも作戦のうちだった。

「大丈夫ですよ、俺も今ついたとこなんで」
彼が言う。
そして、微妙に間を置いてから「ゆらさん」と、言い添えてくれた。

その一言だけで、なんだか私は、じんときてしまう。

一瞬、この『勢い』で手を繋いじゃおうかとも思い、じっと彼の手を見てしまったのだが、やっぱりちょっとそれはできなかった。

その代わり、「えっと、ここが福徳神社でね・・・」といつもの解説を始めてしまう。

先日も言ったが、ここ福徳神社は日本のすべての道路の出発地点である日本橋に位置し、江戸の時代から旅の安全を祈願する神社として知られている。

その敷地は狭く、ひと目で見渡せてしまうほどだったが、その名に『福』『徳』とついているところから『宝くじの神様』でもあったりするのだ。ちなみにこれは、昨日今日始まったことではなく、江戸時代からそう言われているらしい。

「へえ・・・宝くじの・・・」

そうなのだ。だから、社務所には金色の宝くじ袋が縁起物としてお守りと一緒に授与品として並んでいたりもする。買った宝くじをそれに入れると当選確率が上がるとか、上がらないとか・・・。

「お参りして、御朱印いただこう」

彼と連れ立って、小さなお社に向かい合う。
お賽銭を投じ、ゆっくり二拝
柏手を二つ
少し、お祈りをする。
/175ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ