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面会に来た嫁を襲う老人ホームの鬼畜たち
第13章 13
光男には光男の考えがあった。
光男は大人しい性格で、
自分の意見をハッキリということは稀だった。
そもそも、光男は、
満と茉莉花の結婚に不賛成だった。
それは不釣り合いだったからだ。
若くて美貌で高学歴。
しかも、若いのに地方から本社に異動になって、
会社の評価が高いこともわかっていた。
さらに言えば、結婚の時点で、
主任から係長になるだろうと推測されていた茉莉花。
息子の満と、10歳差もあるのに、同じ地位になる。
当然、満が茉莉花に抜かれるのは時間の問題。
そんなキャリアウーマンで能力の高い茉莉花と、
能力不足で昇進の遅い満が、
結婚してもうまく行くはずがないと思っていた。
しかし、本人たちは結婚する気になっていた。
息子が結婚に前向きで、茉莉花に結婚を申し込み、
茉莉花が受け入れて結婚に至ったとき、満に、
「妻より下級職で、収入も下になっても腐らずに
仕事を続けられるか?」
と、光男は訊ねた。満は、
「お父さんの時代とは、時代が違う。
仕事ができる女を男が支える時代だよ」
と、笑っていた。
確かに時代はウーマンリブを通り越して、
能力至上主義になっていることは光男にも
納得はできずとも、理解せざるを得ない情勢だった。
しかし、実際に結婚して、茉莉花が昇進を繰り返し、
現実には、満が茉莉花に支えられている状態。
「支えるつもりが、支えられているよ」
苦笑いする息子に、
「お前も頑張れ。でなければ、見放されるぞ」
と、光男は𠮟咤激励したものだった。
しかし、実力差は、結果で明らかだった。
真面目だけが取り柄の満。
発想力、企画力、実現力が違う茉莉花。
『月と鼈』という言葉が脳裏に浮かぶ日々だった。
当然、嫁の茉莉花が月で、息子の満が鼈。
長年、サラリーマンをしてきた光男には、
息子の満が女上司に顎で使われるだけでも
我慢できないのに、それが、息子の嫁という事態。
不甲斐ない息子に嘆く日々。
そして、光男と亡き妻の元を訪ねてくるのは、
いつも満だけで、茉莉花は忙しいからと顔を出さない。
満は、
「二人一緒に休んだら、部署が回らない」
と、説明するが、光男も妻も納得できなかった。
光男は大人しい性格で、
自分の意見をハッキリということは稀だった。
そもそも、光男は、
満と茉莉花の結婚に不賛成だった。
それは不釣り合いだったからだ。
若くて美貌で高学歴。
しかも、若いのに地方から本社に異動になって、
会社の評価が高いこともわかっていた。
さらに言えば、結婚の時点で、
主任から係長になるだろうと推測されていた茉莉花。
息子の満と、10歳差もあるのに、同じ地位になる。
当然、満が茉莉花に抜かれるのは時間の問題。
そんなキャリアウーマンで能力の高い茉莉花と、
能力不足で昇進の遅い満が、
結婚してもうまく行くはずがないと思っていた。
しかし、本人たちは結婚する気になっていた。
息子が結婚に前向きで、茉莉花に結婚を申し込み、
茉莉花が受け入れて結婚に至ったとき、満に、
「妻より下級職で、収入も下になっても腐らずに
仕事を続けられるか?」
と、光男は訊ねた。満は、
「お父さんの時代とは、時代が違う。
仕事ができる女を男が支える時代だよ」
と、笑っていた。
確かに時代はウーマンリブを通り越して、
能力至上主義になっていることは光男にも
納得はできずとも、理解せざるを得ない情勢だった。
しかし、実際に結婚して、茉莉花が昇進を繰り返し、
現実には、満が茉莉花に支えられている状態。
「支えるつもりが、支えられているよ」
苦笑いする息子に、
「お前も頑張れ。でなければ、見放されるぞ」
と、光男は𠮟咤激励したものだった。
しかし、実力差は、結果で明らかだった。
真面目だけが取り柄の満。
発想力、企画力、実現力が違う茉莉花。
『月と鼈』という言葉が脳裏に浮かぶ日々だった。
当然、嫁の茉莉花が月で、息子の満が鼈。
長年、サラリーマンをしてきた光男には、
息子の満が女上司に顎で使われるだけでも
我慢できないのに、それが、息子の嫁という事態。
不甲斐ない息子に嘆く日々。
そして、光男と亡き妻の元を訪ねてくるのは、
いつも満だけで、茉莉花は忙しいからと顔を出さない。
満は、
「二人一緒に休んだら、部署が回らない」
と、説明するが、光男も妻も納得できなかった。

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